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ROUND関数とは、桁数を超えた場合は?過ぎた場合は?その時々の小数点以下から整数まで

ラウンド関数はRound、つまり四捨五入する関数ですね。
四捨五入の他に切り上げ、切り捨て、指定倍数の固定丸めの4種類に分けられますので、一つずつ説明していきます。

roundとは

=ROUND(数値,桁数)
◆数値
数値部分は実数でも良いし、計算式でも良い。
◆桁数
何桁目までを丸めるか、小数点は第いくつまで表示させるか。
正の数は小数点〇位を決め、負の数は正の位を決めます。

例えば「5,555.555」という数字に桁数をあてていくと以下のような数字になるが、小数点の位置にはご注意を、↓の画像の小数点の表示桁数を増やす減らすボタン調整しましょう。

5の位以降は無いので変わらない

第三位以下は無いので変わらない

0を使えば小数点を処理出来ますが、4以下は切り捨てられ、5以上は次の位にいくまで増加しているので、注意しましょう。
四捨五入は主におおよその数値を出したい時に使います。
「客単価は5,555円55銭5厘でした!」
とか言われてもピンとこないので整数にしよう。
「今回のセールの売上は235万4,321円でした!」
えーと、百の位まではいらないかなぁ。
みたいな使い方ですね。

割合の計算をすると小数点以下の数字にやられる時があり
まぁ小数点の第七位までいけば、整数同士の比率や合計で100%になる数値はとても狂い辛いです、困ったらやってみてください。

roundup、rounddownとは

=ROUNDUP(数値,桁数)
=ROUNDDOWN(数値,桁数)
ラウンドとほぼ一緒です、roundを切り上げるか切り捨てるかの違いですね。
roundとは で、数値と桁数の説明があるので、具体例からいきましょう、数値は先ほどと同じく「5,555.555」。

ROUNDUP

延々切り上げ続ける為、-xする度、0がx桁増えていく

第三位以下は無いので変わらない

ROUNDDOWN

延々切り捨て続ける為、-4以降変わらない

第三位以下は無いので変わらない

特徴的なのは正の数に振っていく場合の数値の桁数を超えた時の動作ですね、UPはおかしな数値が出る温床になるし、DOWNは掛け算が入っていると数値が何してもゼロになる恐怖が待ち受けています。

自己流で作り、かなり入り組んだ式ほどこの問題は堪えますので、要注意。

MROUND

=MROUND(数値,倍数)
ちょっと違う丸めではあるのですが、一緒に説明しちゃいます。
◆倍数
先に指定した数値を倍数で入力した倍数になるようにし、余りの数字は四捨五入して加算する。といったもので、具体例としては

「ダースで発注する商品の見込発注数」
1か月で583個売れる、月初に安全在庫+1で注文したい。
583個÷12 = 48.58ダース(四捨五入)
49ダース+1ダース
50ダース

=MROUND(583,12)/12+1

時間でも丸められます。

「時間で丸めたい、30分単位」

=MROUND(“4:53″,”0:30”)
5:00

マイナスでも丸められます。

=MROUND(-13,-2)
-14
(マイナスの方に減算されて減ってゆく)

四捨五入や切り捨て、切り上げはExcelでの使用シーンだと、取引先との請求時の税計算に使う事も多いんじゃないでしょうか。
取引先によって税計算が違い、税をかけるのも請求書ごとなのか、伝票ごとなのかによっても請求時の税は変わります、消費税の計算なのだから国の指示に従って設定しないといけないのでは?と思うかもしれませんが
財務省が小数点以下の丸めは事業者の判断、というように答えているので、決まりが出来るまではこの問題とはオサラバできなそうです。
総額表示に関する主な質問 : 財務省 (mof.go.jp)
例えばセブンイレブンさんが年間5兆102億売上があって、客単価639円として、年間で78.4億人がレジを通る。
1人あたりの消費税の端数は0円~0.9円ですから、平均で0.45円の切り捨てがあるとして、78.4億人×0.45円で35.2億円の差が出るワケですね、1円にも満たない金額は数の力でここまでになるんですね、roundの使い方を間違えたら…?
正しく理解して、上手に使いましょう!

imakara

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