以前父がお世話になっており、内外情勢調査会などのイベントや講演会などでよくお会いしていたので私も仲良くさせて頂いていた「話しやすい」信金さん。
ちなみにこの少女漫画風女の子はまさかの信用金庫という激カタ企業のイメージキャラクターで
ゆめかちゃん小学5年生。最初はこれ大丈夫か亀信…と思いましたが
キャラクター
2004年(平成16年)夏から独自のキャラクターを採用。作者はイラストレーター・ここまひ。
夢叶(ゆめか) – 女の子
友亀 (ゆうき)
もう20年以上このキャラクターのままなんですね、夢叶ちゃんも三十路かぁ(違
さて、そんな亀信さんですがウチも親父も個人でも法人でも出資しているので先日業務報告書が届きました。
せっかくなので亀信さんがコーポレートサイトで公開しているディスクロージャーと合わせて色々推移を見ていこうと思います。
とりあえず5年分をまとめてみました、グラフで別々に見ていこうと思います。
現金推移
直近の粗利での利益率は18%程度で推移していますが、コロナ禍で相当な経常収益そして経常費用の少なさで粗利25%超という数字を叩き出す亀信。
そこだけなら現金の推移から見るとなるほどと思う部分もありますが、売上100億に届くかという昨年度のキャッシュが落ち込んでいるのは売上に対する支出だったのか何らか別の取り組みが行われたのか。
粗利は横ばい。
それぞれの資産推移
有価証券と貸出金は微減、預け金は5年前と比べると微減。
コロナ禍という事もあるし市場の変化はもちろんそれに伴い運用の戦略変更もあったのかもしれない、有価証券にしろ貸出金にしろ減少傾向なのはリスク軽減の意味もあるでしょうから収益も伸びているし今後は貸出金あたりは伸びていくかもしれませんね。
預け金の減少は後述する借入金の相殺かな?
有形固定資産
デジタル化にあまり乗り気でない亀信は今でもシグマグループのシステムそのまま使ってるし自社の金融サービスを共有する仕組みにも後ろ向き。
メールアドレスの使用も限定的とかいうカタブツっぷりで、PDFでデータが送信できない為、いちいち決算書をフォルダから外しコピーをして保管するというアナログっぷり。
有形固定資産が落ちるのも次の無形固定資産が伸びないのも亀信っぽい。
無形固定資産
無形固定資産にはソフトウェアが含まれているので、ここの微減はやはり亀信っぽいというかなんというか😂
普通預金・定期預金の推移
普通預金はとっても安定して増加。
資金調達をするために銀行よりもコストが掛かりやすいかつエリアが限られている信金の預金が増えるのは努力の賜物、素晴らしい。
…定期解約して預金に回しただけとかじゃないと思います。多分。
借入金の推移
500億円単位であった借入金が数億円まで減少、同時期に預け金が500億ぐらい減っているのでそれっぽいですね。安定化安定化。
自己資本率の推移
15%台で安定。
経常利益と法人税の推移
法人税が安定していますね…経常とその他科目での潰し込みが旨いのか財務管理力が高そうですね、いいなぁ。
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信金だし地域密着型というか地元で強い!という印象は元々ありましたが、こうしてしっかり見てみると限られたエリアで堅実に成長出来る強い金融機関だという事が分かりました。
ちなみに信金は「地域で集め地域に還元し地域の発展に寄与」という明確な目的があるため、地域外の企業や個人には融資が出来ませんのでどこの信金の口座を持っているかである程度活動地域を絞る事が可能です。
この「ある程度」というのは例えば地域内で担保を取り融資契約し、そのあと引っ越して住所が変わっても契約は可能な為「絶対」ではありません。
父親が若い頃に重用していたという事で毎年ディスクロージャー誌が送られてくるのですが、その肝心の父親はもう別の区に居ますが今でも取引は細々とある様子なので私もこっそり参加しよう。
何事も広く話が振れる環境を作っていくのは大事ですからね。