さて、絶賛プレイ中のタクティクスオウガリボーンですが、
プレイも終盤、ラストダンジョン中のわたくし。
本来はプレイ中に動画撮影しステージ攻略を収め、youtubeで公開しようと考えておりましたが、分岐ルートステージが多く複雑なため全部まとめてからにしよう。
しかしストーリーが本当に練り込まれた作品、争いの不毛さ、無慈悲さ、ヒトの欲の汚さ、裏切り、人種差別…大国間の戦争ではなく、小さな諸島の小さな国家間の紛争だからこそ緊迫感があり、より深い目線で事細かに描かれている為、本当にあった話なのではないかと錯覚してしまうほど。
それもそのはず、民族浄化を行う程に非人道的な行き過ぎた小国家間の紛争に諸島外の大国が介入する…というストーリーはユーゴスラビア紛争(1991~2001)を始めとする現実に起こった各地の民族紛争をモデルとしているようです。
この場合の大国は大体の場合は国連&NATOだと思います。
ヴァレリア諸島という小さな諸島で、ウォルスタ人、ガルガスタン人、バクラム人と自身の事を呼び、ガルガスタン人を殺せ!バクラム人が幸せに生きられれば他のやつらなんか知るか!ウォルスタ人を虐殺したやつらを許すな!
過激な民族紛争の真っ只中、少数民族であるウォルスタ人の少年が主人公。
家族を殺され、復讐しようと集まるウォルスタ人の少年二人と少女一人、しかし殺されたと思っていた家族は生きていたが…実は自分はウォルスタ人ではなかった?実は王族だった?少数民族は自分だけ?様々な思惑が交差する強烈な名作。
これは時間かかるけどオススメしたい。
プレイ中の興味深いシーンを少しだけまとめてみました。
考えすぎて撮影するの忘れてるだけで本作は本当に面白い言葉だらけです。
”死”を怖がることにどんな意味があるんだ?
人間はな、ほっといたっていつかは死ぬんだ。
戦いに身を投じて日の浅い主人公が死ぬのは怖くないのか、ダメそうなら投降すればいいのに無駄死にじゃないのかと葛藤する中出会ったモブから唐突に言われる一言。
いつか死ぬ、そう、だれでも。
だからこそ生きている今この時間を無為に過ごす事の無意味さを強調しているように思います。
主人公が参加する事になる諸島全域から民族紛争を無くす為に活動する組織、解放軍(ヴァレリア解放戦線)は極悪非道で誰も彼も傷付ける過激派という印象も、バクラム側のプロパガンダ…つまり解放軍がどれだけ真っ当な組織であっても名指しでネガティブな情報を植え付け、自軍がどれだけ素晴らしい事をしていて、敵軍がどれだけ卑劣かの情報を流し、自軍が敵国を攻めるメリットが民にとってのメリットだと喧伝する、戦争が民にとって良い影響が出る事なんてそうありませんが、とにかく
戦況を確認しつつ仲間の行動や会話を見ているだけで相当面白いワケです。
映画見てるみたい。
そこで主人公の親友ヴァイスさんが誰にでも噛みつきずっと煽ってくる。
しかし奴隷のような扱いを受け、それを「平等だったあの頃」なんて言われたらそりゃカチンとくるのも詮無き事。
闇がとにかく深いやばい姉さん。
デニムへの姉弟愛が強烈で溺愛しており、何かにつけて弟を守ろうとしますが、弟が恥ずかしいからやめてくれというと「捨てられた!」「私より戦いが大事なのね!」「諸島の平和と私どっちが大事なの!」的な感じで
とっても面倒な性格をしています。
姉さんは後半選択イベントがあるのですが、
弟の愛を確認する為のやり取りで、選択を間違えるとなんと自殺してしまいます。
「僕は姉さんを愛している!」
という選択肢でも間違いの場合があるという面倒ぶり。
その間違いである確率なんと4/6。
2/6で生き残ると強力な味方、4/6で死んでしまうと主人公覚醒。
どちらにしろストーリー攻略に大きな影響は出ませんが、とても自己中でメンヘラな彼女を見るのもこの作品の面白さの一つ。
〇〇人同士は戦う運命!
これは前述のプロパガンダのせいもありますが、相手は〇〇人で人種違う、許せない!と、自身も人種差別をしている限り争いは無くならない。
しかし
どちらも仲間の為なんだよなぁ…。
この時、主人公が味方をジェノサイドしたので賞金首にするというお触れが出ているが、実はジェノサイドを行ったのはお触れを出した側で、それを利用して権力をより強固にしようというコトがあり、手を取り合うという選択肢が無くなっていた。
人死にが双方に出ている時点で胸の内にしまう事は出来ない、共存は無くなる。
かなしい。
SFCでは倒さなければいけなかったお腹に子供がいる敵キャラ。
HPを10%程度まで削れれば引かせる事が出来るようになった。
声が付いて臨場感も増したので、この配慮はうれしい。
情勢や戦況を見て答えは変化していくが、ただ「間違っている、もっと良い方法があるはずだ」と言うのはとても残酷。
それが自分は良いと思わないから否定する、どの方向へ修正して良いのかも分からないし、自分でもわかっていないなら尚更代案は出さないと否定しちゃ駄目。
わずかの習慣の違い、宗教の違い、価値観の違い。
そんな理由で弱者を殺しにかかる!
この後
詭弁で他人を欺き、不安を煽り、
自分の優位性だけを確保しようとする。
というセリフがあるのですが…こういう人いるよね!
なんか大きい会社だといるよね!規模の大小であって戦争なのか役職争いなのか。
…現代も闇だった。
敵とは何なのか。
これは屍術士という死者の体を勝手に使ってゾンビ兵(アンデット)として使役する魂の冒涜者クレシダという主人公に同じ屍術士である母と姉を倒された仇を討とうとしているが、やられてしまうだろうから姉の婚約者ディダーロが「きみまで失いたくない」と義理の妹であるクレシダを逃がそうとしているシーン。
やっている事が死を弄ぶ非人道的な人達なので同情は出来ないが、これが敵…?
倒しづらいったらないです。
弱者についての一方的な討論の図。
弱者だから不平を言うのではない。
不満をこぼしたいからこそ、弱者の立場に身を置く。
これはきつい。
確かにそうかもしれない。
「店長になりたくない、副店長でいい」
「社長はいやだ、サラリーマンでいい」
「政治家になるのなんて無理だ、平民でいい」
のだが…
文句は好き勝手に言いたい、自分は言われたくない。
陰ではめちゃくちゃ言うが目の前ではペコペコ。
あの政治家やるって言ったのに全然やらないじゃん、汚職と居眠りばっかり!
そうなのかもしれない。
敵(かなりえらい人)を投降させるつもりの(だったとしたらやばい)一言。
猊下!力がないのを責めはしません!
そう、猊下はただ為政者の器として足りなかっただけ!
超煽っとるやないかww
諸島の諸悪の根源みたいなボスを
「もう後がないから投降してくれたら死なないで済むよ!」
という雰囲気の戦いなのだが、
お前の能力が無いのはもうわかった、大丈夫!
えらい人になれるタイプじゃなかっただけ!一般人!
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なんかかわいそうなんだけども。
さて、そろそろエンディングを迎えようとしていますが、
ラストダンジョンがまた長い。
まぁ30日にはフロントミッションリメイクがダウンロード済だし、元素騎士も正式リリースだし、一気にいこう。