ここで言う「資産」は、会計学上の、勘定科目の区分の一つとしてではなく。
時間や金銭と評価により交換が出来、保有する事で将来的・恒常的に利益・価値を生み出す事が期待されるもの…ってほとんど同じか。
一般的な資産と言えば「現金/預金/外貨/株式」等の流動的な資産、
不動産(土地・建物)や国債等の固定資産、換金性のない費用的性質を持つ繰延資産。
車や品物、設備、返戻のある生命保険のなんかも資産ですね。
で、今回話したいのは何かをしたことによって得た経験やスキル、言語、交友関係や若さなど「会社で計上する資産」よりも個人資産は広義であることです。
はい「それ資産じゃなくね?」と思ったそこのあなた!
毒されてますね~、そう、「日本人」的に捉えるならばこれらを蓄積する為には転職しなければ広がりはどうしても足りないし、転職を繰り返す人は面接では罪人状態、さらに「若いうちは苦労を買ってでもしろ」みたいな縛りで、若い頃には自由が効かない雰囲気、精神論的な所でまで「若いんだから」を持ってくる人がいます、苦労は貴重な経験になるので、否定はしませんが、若さも資産ですので、自分で時間配分の出来る有能な子は自由にさせた方がグングン成長していくような気がします。
仕事をして得た経験やスキル、得た立場、生まれた社内外の交友関係もとてつもない資産です、利害関係までセットになっているケースが殆どですから、計画的な資産形成をしてそれらをマネジメントさえしてしまえば交友関係からビジネスに派生させることも可能です。
毒されている要因の一つで面接を例にします、例えば年齢は30歳。
転職回数は3回、22歳から働き始め5年で転職、失業手当を受けつつ勉強して3年で2回転職した人に対して
日本(裁判のような1時間超)
「5年働いたあと失業手当もらって何してたの?全然違う業種で転職繰り返してるし、一貫性が感じられない、ウチも長く続かないんじゃないの?何で会社辞めたの?え?履歴書に書いてある?どこ?あ~末っ子なの?趣味は?部活は?酒タバコは?…1時間」
アメリカ(本音を言える柔和な雰囲気で10分)
「3社も経験したんだね、へぇ、六次産業について勉強してたんだ、この二つの会社でキャリアを積んだんだね、さて、じゃあキミにはどんな事が出来て、ウチでどんなことをしてくれるのかな?…10分」
そう、これでは…っていうか履歴書ぐらいちゃんと先に読みなさい日本人。
転職理由もまともに聞いてもらえず、黒いスーツに身を包み、悪い事でもしたのかという雰囲気で、落とす為の面接なのでそもそも実りが無い。
さらに履歴書は書き込む内容が多いので面接官がそもそも読み込んでこないし、
能力ではなく辞めた理由や家族構成、部活での立場や趣味を聞かれる、お見合いか!
まだあるが、これによって経験やスキル、交友関係が資産として捉えられない、もしくは「その程度のものが資産?」と超過小評価をするに至っているの要因だと思う。
こんなマインドを植え付けられた人が資産拡張・獲得・形成面において有利な
「拡張性のあるお金の使い方」にたどり着くのもまた至難の業。
日本人で「とても辞退できないような非常に魅力的なオファーをもらった」なんて人なかなか聞いた事がありません、こんな事大っぴらに言ったら引き抜き先が今度は犯人みたいな扱いを受ける可能性すらあります、
むしろ「イチからのスタートで収入は下がってしまったけど、やりたい仕事ができているから満足」みたいな人がほとんどじゃなかろうか。
経験を重ねて、スキルを取得し、交友関係も豊かで、真面目に働いた見返りが
これ?
元々大学もしくは高校の時にキャリア観が出来ていれば
〇〇という目標があるから
★★才までには◆◆の職を経験して、▼▼まで出来るようにする。
〇〇にはなったから、これまでの経験を再構築して
△△という新たな目標を立て、■■の職も経験して、▲▲という資格を取得。
だから今これをやっている。
と、言えれば努力の先も得る経験も必要なスキルさえも見えている。
途中に得難い出会いや難解だと思っていた壁をクリア出来ていれば、また修正すれば良いだけ。
しかし資産形成観念や将来の考えの無い人は就職手前になって初めて調べ始め、直前になっても当然何も決まらずこう言うのだ。
給料が良い所はどこかな。
年間で休みが多いのはどこかな。
一流の有名な企業も受けてみるか。
だってみんなどこで働いていたか気にするでしょう?その中でも一番自分の時間が取れる所が良いでしょう?これが至上目的である限り魅力はありません。
海外の企業が日本以外の大卒を年収500万で雇うのにはそれなりに能力があるからであり、今の↑のような子達を無条件で500万で雇っている訳ではありません、さらにこんな状況においても頑なにモノリンガルときている。
働く前から随分削られているなぁ…本当どうなってるんだ。
…さて、
そんな訳でそれら「資産」とキチンと向き合い、自分で考え、進もうとした時
どんな事で資産を形成(獲得)していこうか。
また、その為に
今持っている資産はどんなものか、どう活用するか。
考えるのに遅すぎるなんて事はありません。
今でも見つけていない人の方が確実に多いハズですし、日本で使いづらい資産が多いので少し考える時間も必要だと思います。
しかし世界は常に大きく変化しています、
その中でどんな活動をすればどんな資産が獲得(形成)されるのか。
自分に関係のあるものをツマんで、把握しなければなりません。
円だけではなく外貨をインカムを狙いつつ保持するだけでも流動資産は安定し、不動産賃貸を行えば金融危機が起きても住む場所は必要なので固定資産で安定させるという見た目にも実質的にも安定を生む資産を形成するために使った資産も重要で
中国語や英語を書いて読んで喋れるようになるだけでも交友対象がウン十倍。
得られる経験も外国語が出来る人と出来ない人とでは得る内容の濃さが段違い。
若く吸収力の高い内に経験豊かな多くの人から自分の生きた時間より長い経験を吸収すれば自分が同じ年齢になった時、それらを使用しさらなる躍進を期待出来ます。
資格や若さだけではなく、人柄や行動力、
思い切りの良さみたいなものでもある種の資産です。
これまで積み上げてきた経験やスキル、全てを総動員し、自分の将来の姿、途中経過を計画してみませんか?
存外に知らない自分に会えるかもしれませんよ。