プリウス、ハイエース、レクサス、ランクル、クラウン。
多数決で「欲しい人が多い」車ほど狙われやすいという事。
先日私の車が被害に遭った為、被害に遭った方はまずどうすれば良いのか、どんな対策をするべきなのかを盗まれた側の目線でお伝えします。
まず、被害にあった場合の一連の流れ↓
- 発覚した時点ですぐに警察に電話。
ここで話すのは「車が盗難に遭った」「どこで盗まれたか」「気付いたのはいつか」「前日は乗っていたか」「自宅か賃貸か」「誰が所有している車か」「自分の名前」を伝えます。 - 警察が来るまでにする事
- 車両保険の内容がわかるものがあれば探す
- 無くても保険会社に連絡して盗まれた旨伝える
- クレジットカードやETCが積んであったら連絡し止めてもらう。
- 車のメーカーに連絡し、盗まれた旨話し、GPS等で追えないか確認
- 免許証があればコピーしておく
- 車検証のコピーがあれば用意しておく
- 無かったら車のナンバーだけでも分かるようにしておく
- 最近行った車のメンテナンス・車検の請求書があれば用意しておく
- 何時までは確実にあったか
- 何時に無くなった事に気付いたか
- 絶対に盗まれた場所には入らない、証拠があるかもしれない
- 車の中に何が入っていたかを書き出しておく(保険で使います)
- 被害届に印鑑を押印するので、シャチハタでも良いので用意。
- 防犯カメラがあれば録画データがあるか確認だけしておく
- 盗難防止対策をしていたら書き出しておく
(イモビライザー(電子キー),車輪止め,GPS機能の追尾など)
- 警察が来たらする事
- 2で用意した内容を話す
- 指示に従い被害届を書いてもらう
- 印鑑を押印し、帰って3時間程度で被害届の番号を教えてもらいます。
警察はGPS等で追える場合、複数人で来る為、一人は近ければその場所まで確認しに行きます。
- 保険会社に被害届の番号を伝える。
- 停止・再発行処理
- クレジットカード
- ETC
- 電子マネーカード(原本)
- 電子決済が可能なもの
- 免許証(車以外も確認)
- 保険証
- 保険会社より盗難状況の確認に担当者からアポ取りの連絡(2営業日以内)
- キーを全て渡す
- 売買契約書もしくは購入価格の分かるものを渡す
- 借りている場所なら車庫証明書をもらい渡す
- 最後の整備の記録を渡す(車検やコーティング等)
- 最後に給油した日を伝える(コピーを渡す)
- 保険会社とやりとり
- 終わったら詳しく記載します。
- 保険金入金
- 利益ではないので所得税はかからない、死亡保険金のみ課税
- 所有自動車の営業さんに連絡し、処理が終わった旨伝える
- 陸運局で車両を一時抹消登録
- 自賠責解約(証書は無いと思うので最後に車検をお願いした所に依頼)
一時抹消処理に必要なのはこちらで詳しく説明しますが。
◆一時抹消申請書
◆車検証・ナンバープレート前後2枚
※盗難時には紛失していますので、理由書を書きます。
◆印鑑登録証明書(発行より3か月以内)
◆盗難届の受理番号(理由書に書いて持っていく)
◆印鑑登録されている実印
◆法人所有の場合は自分の物でも委任状を持っていきましょう。
理由書の内容は例えば「自宅の駐車場に停めた車を盗難された」等理由を書くだけで大丈夫です。
事故発生から保険金入金までをスタートからゴールとしましたが、分かってさえいれば慌てる事はありません、幸い私は過去それを仕事として行っていた時期がありましたのでスムーズに進めましたが、それでも途中途中でもっとできる事はなかったか考えました、初めてだったら上手く出来るか不安でしょうから、こうした記事によって救われる方がいると嬉しいなぁと思います。
以下の表は事故・災害・犯罪の防止・軽減などの活動を行う日本損害保険協会が報告している自動車盗難事故実態調査結果です。
損保会社18社から情報をもらい、1年に1度(2019年は出さなかったようですが)出しているようですね。
私は埼玉県民ですので、5位ですか…ふむ。
かなり注意しなければいけなかったようですね。
屋内のが盗難されるケースが2018年の倍です、リレーアタックやキー解析による盗難が増えているようです。
ランクル、プリウス、レクサスLXで上位3位
アルファード、LS、ヴェルファイヤと続きます、大型で高級か、売れるのが速い人気車種という事でしょうか、書いていてモヤモヤしますがしょうがない、受け入れないといけませんね。
中でもLEXUSは本当に多い、セダンからSUVまで狙われるんですね、プリウスは所有者の多さに比べての台数なので上位ですが、所有者の数から考えるとインプレッサやヴェゼルの方が所有者は怖いかもしれませんね。
盗難対策にはどんなものがあるのか
現在の自動車盗難は窓ガラスを割ったり、ピッキングしたりして、盗難するというのはよほど音が出ても気にならない山奥や周囲に通報されたりしない人の居ない所で、電子的に解析され、スマートキーの盲点的な所を突いたり、そもそものセキュリティを切ってしまったり、車の防音機能を巧妙に使い中に入って電動工具を使用し、物理セキュリティを切断したり盗難方法も巧妙になっているようです。何種類か挙げますので、特徴を見てみましょう。
◆イモビライザー
車とキーのID登録で同期、コピーキーでは動かないが、IDを無効化するイモビカッターや家の中にあるスマートキーの電波を増幅して車まで中継して車を動かすリレーアタック等で自走されてしまうリスクもあります。
夫婦ならお互いにキーを持っていたり、玄関に置いてあったりもあるかもしれませんが、それより車を使用する際にやられてしまえば、それまでで、
リレーアタック防止のアイテムもキー自体に仕込むものやキーを保管するバッグで止めたりと様々存在しますが、ロック解除している人から遠隔で捕れば良いだけなので、狙われてしまった場合には大きな効果は見込めません。
◆警報型セキュリティ
異常があると内外で音(光)が鳴るタイプです、車上荒らしに対しては一定の効果がありそうです、車自体に施工するので高額ですが、鍵を施錠せずに出かけてしまった場合は当然どうしようもありませんが、一度不正キーで開いて持ち主だと判断されてしまった場合も効果はありません。
物理セキュリティを2段で組んで、2段目→1段目と解除しなければいけないのに、目に見える1段目が先に解除されたら大音量で外に音が鳴る、とかでしょうか。誤作動で近所迷惑になる可能性があるので、導入する場合はしっかりとしたものを選ぶと良いかもしれません。
◆車内の物理セキュリティ
ハンドルの固定型、ブレーキの固定型,OBDコネクタ(OBD2)を固定するガードなど車内での対策ですね、安価でとても効果的ですが、車両最近の車の防音性能が良い為、ドアを閉めて堂々と充電のディスクグラインダーでカットして盗難されているようで、夜間に盗難される場合には大きな効果は無いようです。
◆車外の物理セキュリティ
車輪止め、ワドメ、ホイールロック、タイヤロック。
タイヤを直接止めちゃおうっていうこれも安価ですぐに対策出来て効果は高いようです、今回私が盗難された車両の実況見分に来られた方(警察)の話だと、ホイールロックをしている車が盗まれたのは人けの無い所以外では聞いたことが無い、音が出るから発覚を嫌がるんだと思うとの事、後程現場の確認と状況の説明を受けに来た車両保険の担当も30年この仕事をしているが、外部のアナログなセキュリティをしている車が盗まれたのは2件だけ、その2件も山奥。
一定の効果は見込めそう、ですが毎回の設置は面倒かもしれませんね。
◆GPSタイプ
異常な状態を検知して情報を通知したり、車の位置を調べることができるタイプです、盗難後にはとても有効ですが、内蔵タイプは無効化され、車外に取り付けるタイプは外される可能性もあり、外付け型はバッテリーが内蔵の為、15~30日しか持たないので、2個を取り換えつつ使うか、寒い時期にはバッテリー残量を気にしましょう、月額がかかるものがほとんどです。
廉価なものでも精度はかなり高いようで、10m誤差があったら離れ過ぎというレベルのようです、凄い。
◆ドライブレコーダー
これは言わずもがなという所ではありますが、ドラレコは一番に見えますし解除されるポイントだと思うので、こちらは盗難対策としては除外します。
◆ダミー系
実際に被害に遭う前の方のお守り的な意味では良いかもしれませんね。
盗む方のプロでなければ、見破れない物も多いようですし、車上荒らしには一定の効果が見込めそうです。
ただしあくまでもダミーです、実際に被害にあった場合には当然効果はありませんので注意しましょう。
結論
全てはすぐ出来ませんが、今後は車両はガレージに入れ、ホイールロックします。ガレージ+家でアルソックかセコムでセキュリティを契約し、スマートキーは専用箱に必ず入れるようにする等、よく考えれば通常の盗難対策なのかもしれませんね、そうしようと思います。
さらにMAMORIO等のなくしものお探しIoT化をしておけばさらに安心。
盗難被害は他人事ではありません、いつ自分が標的にされるかは誰も分かりません、対策を講じてもその時は起きるかもしれません。
セキュリティのイタチごっこに興じるのも疲れますので、今から車両が盗難に遭った場合の車両保険は確認してみて、必要だと思っていたのに入っていなかったら入っておきましょう。