「アリだー!!」
リメイク版ではビックリマークが1つ足りない。
アリだー!!はもっと驚いてくれないと🤣
サバンナの南にある集落に泊まった際、夜中にアリの襲撃イベントがあり誰かの大声で起こされるのですが
まだ「怪物だ!!」とか「モンスターだ!」とか「タームだ!」(アリの名前)とか
襲撃にあって危険な状態だと分かる叫びなら緊迫感もあるのですが
アリだー!! → そうか、アリかー。
アリもアリでパラポネラとか危険なアリはいるので指の爪サイズの緊迫感とは言いませんがそれなりにシュールな叫び。
しかし外に出ると…
武器とランタンを持った人間よりも大きなモンスターがいます。
見た目通り超絶外骨格なので大きくなれないハズなのですが、めっちゃでかい。
建物みたいなサイズの蛇とか魚とか人間の5倍はあろうかという武器を振り回して襲い掛かってくるモンスターや怪物、龍もいる世界なのでアリも巨大化していてこの世界ではアリ=ターム=脅威なので「アリだー!!」は相当な脅威だと思うのですが
実は穴を塞ぐことも出来、穴を塞ぐと翌日村は何事もなかったかのように。
昨日あんなことがあったのに…
村人何人かやられてるし。
しかし当時はロマサガ2の中でもかなりシュールなセリフでしたが
リメイク版では今まで見えにくかったストーリー部分にフォーカスされていて、七英雄の個別イベントやなぜ七英雄は英雄からモンスターになってしまったのかという内容が詳細に描かれています。
その中には七英雄がまた人の形を成していた頃、気候変動により世界の終焉が迫る中、人の住む場所はタームの進行により滅ぼされる寸前まで追い詰められていた事が分かります。
そんなストーリーを全て見ていればこの「アリだー!!」の印象も変わっていましたし、実は当時からリアルクイーンの台詞から七英雄はタームに追い詰められたという事は分かっていました。
なぜか死ぬまでひっついていた卵の話は置いておいて…
「七英雄さえ恐れさせた、私の真の姿を今ふたたび!」
あの強い七英雄もタームの侵攻には手を焼いていたという事がなんとなく伺い知れるセリフですね、そしてその姿は…
人型だし全裸だしで謎でしたが、この後の始祖っぽいドレッドクイーンというのが出てくるのですが、リマスター及び今回のリメイクで興味深い事を言っています。
ターム(我々)を殺しつくせば、世界は平和になると思っているのだろう。
お前たちも、私と変わりはしない…!
キメラアントのようにタームは人をさらう、学ばずにこれだけ高度な会話が出来るという事は単純に捕食して人の姿をしているというよりは丸ごと吸収してひとつの個になっているという方が説明が付きそう。
冥属性に対して耐性があるのも、冥術は禁術的な立ち位置だしそうしたキメラ技法かもしれませんが何しろハっとする事を言いますね、しかし…
主人公たちはタームに侵略されると困るので襲われれば対処。
タームたちはお構いなしに全ての生物を捕食し侵略し増えた分だけ侵略。
七英雄時代にはこの星をまるごと支配するようになるまで成長していたようで、その際限の無さが分かります、規模が大きくなるほど「近所の邪魔なやつを滅ぼすだけ」という理由だけで人類は滅ぼされるという所まで侵略してから数を減らしに減らした人類の中から出てきた英雄たちに撃退されてのセリフだとするとひどく利己的で「ひどく人間的」なのは面白いところ、タームの女王も思考はヒト、悪意マシマシ。
ここまであってようやく「アリだー!!」の恐怖が分かって頂けただろう。
ではどうぞ。