Win10のサポート終了間近、非対応PCに無理矢理Win11を入れるリスクを考えてみる

さて、Windows10のサポートが2025年10月14日…あと4か月後には終了してしまいますね~🫡

PCのメンテナンスをお願いしている会社に

「Windows10から11にアップデートしたらいくらかかる?」

と聞けば大体は

「Windows11にアップデート出来ないやつもあるので新しくしましょ!」

と言ってくると思いますし、実際にWindows10からのアップデートによる不具合は多数報告されていますし、私もその不具合に度々遭遇しています。

Win11は第8世代より前のCPUである必要がありかつTPM2.0対応が必須。

TPM 2.0 (トラステッド プラットフォーム モジュール 2.0) は、セキュリティ関連の機能を担うハードウェアモジュール。暗号化キーの生成と保管を安全に行い、Windows Hello(顔認証)やBitLocker(ドライブの暗号化)などのセキュリティ機能をサポート。

システム要件を満たさなければインストールする事は出来ません。
あとはセキュアブートとかもあるけどそれは多分大体設定出来るかな?

…が、例えば22H2、23H2というバージョンではOSインストール用のファイルのソースフォルダに入っている拒否要件のDLLファイル自体を削除してインストールしたり、中身だけ消してインストールする事で古いCPUでもTPM非対応でも無理矢理インストール出来ました。

が、さすがのmicrosoftもしっかり対策、現在の24H2ではこの方法ではインストールする事は出来ません。

しかし結局はいたちごっこで、現在はセットアップの実行ファイルでWindows Serverだと一時的に誤認させてPCチェックをすり抜ける方法がありますが、恐らく25H2では対策されるでしょうし結局システム要件外でサポート対象外ですので対応しているものを買った方が良いのは間違いありません。

自動更新で重要な更新を受け取れずにウイルス感染、互換性の際どいデバイスが動作しない、OSライセンスにも影響があるかもしれませんし大切なPCのデータを完全に失うリスクもあります、調べてアップグレードするにしてもよく考えて実行しましょう、やるにしてもサブマシンまでに留めましょう。

しかしではいざPCを交換する!としても相当な金額になります。例えば

パソコン代で1台15万円なら10台もあれば150万円、データ移行があるなら1台5万円はかかるでしょうから10台で50万円、古いPCやケーブルなどの処分もあれば1台1万円として10台なら10万円、パソコン10台で210万円です^^

となっても中小企業で200万の出費はなかなか厳しいでしょうし、補助金を使うにしてもそもそも告知されていないので知らないし知識も必要です。

さらにWindows11のサポート期間は最新Ver24H2で2026年10月13日まで。

これでWin12が出るとかいう話になって24H2のままになって新OSにスライドしますとか言われてもWindows11のアップグレード版として使わないといけないという本当に微妙な時期だと思います。

特に今までのWindowsオカルト的なお話で

Meはフリーズし放題でダメ→次のXPは優秀。
続くVistaはメモリ食いすぎ問題でダメ→次の7は優秀。
続く8はグラフィックにメモリ全振りでカクカク→次の10は優秀。

みたいな流れがありますので12はワリと期待されているように思います。

まぁWin11は最初の頃は右クリックの動作を変えた為新UIに対応していないアプリが入っていたら強制フリーズ、右クリックするだけで再起動、非対応アプリを起動したらブルースクリーン、Windows10でギリギリの弱めなPCだと動作がもっさり…等々問題はそれなりにありましたが、個人的に今はなかなか優秀なOSだと思っています。

あ、今のVer24H2になってからもサードパーティ製のセキュリティソフトの絡みで5分ごとに強制フリーズするというよく分からない問題もありましたね。

大幅に何かを変えると歪みが出るのはどうしようもないですね、時代は変わりますので新しいのに慣れるしかありません。

Windows12的なものが出るなら今までのペースなら2024年ぐらい、Win11ぐらい難産なら2027年夏~秋ぐらいって所か。

Windows 11 Home and Pro サポート日

まぁ新OSがいつか出るにしてもWindows11の最新バージョンである24H2は2026年10月13日まで、リリースから2年程度サポートするので2025年10月にまた25H2のような形で延長されるかもしれませんから…まぁ今はまだ分かりませんね。

↑ハードウェアエラーが起きているので後程分解して部品のみにしちゃうWindows10のノートパソコンに無理矢理Windows11-24H2を入れてみました。

TPM2.0には対応していない。
CPUは第5世代(Broadwell)のi3なので非対応。
セキュアブートは対応している。

そんなPCですが、すんなり強制アップデートは終了。
WindowsUpdateも何事もなく終わり、Copilotも使える、左下のニュースは表示されるしストレージ系の処理にも何も問題は無し、WindowsHelloは使わないし「このオプションは使用出来ません」となっていて使えない、BitLockerドライブ暗号化については表示すらない、CPUが遅くて動きがダメとかいうこともなく普通に動きます。

が、先ほども記載したように自動更新が出来ない場合があるというリスクや動作の問題、ライセンスの問題と強引に入れるのはなかなかのリスクですし、ビジネスで利用しているなら強制アップデートのリスクはより高まります。

個人ではサブマシン運用であればバックアップがあれば問題無い話ではありそうですが、ビジネス利用では注意点が多そうですね。

リモートデスクトップとかメール機能とか外部と関係のある機能は有料でいいから、内部だけで使うような部分のみしか使えないけどOS自体は無料とかにしてくれればいいのにな~。

ではでは。

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