キングダム1はワンオクのWasted Nights、キングダム2はミスチルの生きろ
キングダム3は宇多田ヒカルのGold…そして
キングダム4はワンオクのDelusion:All、映画タイトルは『大将軍の帰還』
ワンオクで始まってワンオクに帰ってくる…アツすぎる~🙌
Delusion:All
delusion = 妄想や論理的に矛盾した思い違いの信念など
all = すべて
つまり「全部思い違い」もしくは「すべての妄想」的な意味で読み方としてはデリュージョン:オールなのかと思いきや
TAKA氏はニューシングル紹介の時にDelusion:Allを「デリュージョナル」と発音、これは「delusional」の呼び方であり、「妄想状態」「筋違い」「思い込みが激しい」的な印象も同時に持つことに。
そしてニューシングル紹介のTAKAのコメントが
今の混沌とした世の中、世界情勢をしっかりと捉え、そしてキングダムの世界観を融合しながら自分たちなりに書き下ろした新曲になっている。
今の混沌とした世の中をしっかり思い返して他人事ではないという事を思いながら聴いていただけると僕たちのこの曲の意図が見えてくると思います。
との事。
確かに歌詞がとてもシンプルかつ複雑、捉え方も人それぞれでかなり攻めた雰囲気、ここで歌詞は表示できないので↑のミュージックビデオを見てもらいたい。
さて、公開から興奮もだいぶ治まったので冷静に考察。
まず映像がとんでもない。
割れたガラス、手を合わせお辞儀(pray)するTAKA、警察に立ち向かう民衆(デモ)と押さえつけられる黒人、差し込まれる余裕のある食事風景、メディアへの憤り、そして歌詞の中にある「bastard democracy」(ろくでもない民主主義)。
映像だけでも色々考えさせられます。
広く取れる表現も色々ありますが、例えばTAKAは最初ズタボロの衣装で出てきて、上流階級の人達のテーブルの上に寝そべる時は上等な服、そしてそこでの表現は
「口ばっかりのこいつらは俺らがそれを信じるって思っているらしい、俺らはそうじゃないないって知ってるのにな」(偏った意訳)
的なメディアか政府かを狙い撃ちな表現も。
諦めれば楽になる(delusional)。
これはただの妄想だと思考停止したら「あいつら」は支配してくる…そして「愛と戦争」はすべてが公平だからと〆る。
勝てば官軍負ければ賊軍、優勝劣敗…戦争の方は公平さが分かりやすい。
愛の方は…うーむ、惚れた目にはあばたもえくぼみたいな男女間の話よりはアガペー(無償の愛)や赦しの精神を伴う釣り合いの取れない不平等さを皮肉っているのだろうか、どれだけ腑抜け骨抜き餌食にされても愛だし、みたいな。
最後はろうそくを持って一定間隔で並ぶ人々…平和や反戦の訴えを思い起こすこの行動により「立ち向かえ」「自分で考えろ」という「静かに強く伝える」という印象を受けます、さらに生き辛さを社会に求めるデモ運動にも使われる事があり、宗教的な意味やpray(祈り)の意味もあります。
タイトルの「Delusion:All」(全ては妄想)も「delusional」(妄想状態)と立ち位置が逆になっているのも超ロック。
困ったら誰かが全部世話を焼いてくれるから良いかなんて思ってはいけない、自分で考え、自分で行動しなければ搾取されてしまう…。
…なんて、これこそ「Delusion:All」かもしれませんがね🤣
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