ミンカブIR更新 2024.11.14 実に6四半期ぶり、ライブドア買収後初の黒字化。

IR更新されましたね。
14日当日は出張中だったので記事に出来ませんでした、くぅ。

さて、IRは今回も1カ月放置でしたね…積極的IRとは一体。

2025年3月期第2四半期決算説明会資料

ざっくり。

◆今回ようやく赤字地獄から抜け、ライブドア買収後初の黒字化。
その期間実に1年半(6四半期ぶり)と自分の体ほどの会社を買収したワリには時間がかかりましたが、ようやく減り続ける広告収入の穴埋めがどこかで成功したようです。

◆減った分の広告収入を得るべくNFTを活用したクーポン配信…というかシンプルな広告プラットフォーム「toku-chain」が好調っぽい雰囲気、契約予定の金融機関向けにカスタマイズ中。

◆ライブドアの構造改革、まずニュースはさほど成立していないAI系などに任せ人員まで調整し、まだまだ減が足りない!という現場から悲鳴が聞こえてきそうな鬼のテコ入れ、ブログは貢献度が低い人ほど高額になるというイビリスタイル課金システム導入、「広告依存にならないようにこの仕様にするけど何人残るか分からないでこのぐらいの利益にしてみました、すみません」と笑顔で話す瓜生氏、少し危険な香り。

◆先日開催されたGolden Wave in Tokyoですが、

・集客数・推しパス獲得数ともに期待値を下回る
・他イベントとのバッティング、会場立地、チケット価格設定、プロモーション施策 等、改善余地あり
・オムニバスイベントに対するニーズは引き続き高いことを確認

イベントは思ったほどは成果が出なかったようです、改善のしようがありますね。

◆暗号資産取引スマートフォンアプリ「SBI VCトレードアプリ」提供開始

最近事業提携したトレードワークスと協力して作成されたようですが、VCTRADE mobileというアプリの更新版のようで真新しさはありません。

上がSBI VCトレードアプリ、下がSBI VCトレードモバイル。
評判は旧アプリが★1.9と新アプリが★3.0と低くダウンロード数も多くない。

◆2Qの売上は振るわずも売上金150億円、利益12億円は目標そのまま。

3Qと4Qは150億に到達するならこれだけ必要という「なんとなく」の値です。
半期で2倍になるのは流石にありえませんね、ここから150億に行くビジョンが彼には見えているのでしょう。

ついでに営業利益も

12億円に到達するのであればこんな感じでしょうか、今年の決算資料のイメージグラフもとんでもないものでしたが、いくら投資回収ターンとは言ってもどうすればこんなにハネあがるのか、3Qに期待。

◆バランスシート、今年の現金が少ないのはイベントで前渡金として相当の現金が必要になった事が影響しているようですが、広告収入が4億円落ちた事やサブスクや法人向けの初期導入やら月額収入もそもそも少額だった部門もさらに落ちたという事も影響してそうな気がする。

◆資産推移【2021年69億】【2022年97億】【2023年165億】【2024年141億】

純資産
2021年、現金18億など流動資産28億と固定資産41億
2022年、現金35億など流動資産48億と固定資産49億
2023年、現金44億など流動資産65億と固定資産100億
2024年、現金5億など流動資産33億と固定資産108億

負債純資産
2021年、短期など流動12億と長期など固定15億、資本金や剰余金など42億
2022年、短期など流動9億と長期など固定14億、資本金や剰余金など74億
2023年、短期など流動19億と長期など固定68億、資本金や剰余金など78億
2024年、短期など流動31億と長期など固定55億、資本金や剰余金など55億

これから利益が出てくれば良いが、今はとにかくお金が無いという印象。

2025年3月期第2四半期(中間期)決算短信補足説明資料

メディア部門の収入減に関してざっくり表示。

AlpacaTechとの業務提携を通じAIデータクラウドソリューションの提供開始

AlpacaTechという会社と業務提携、Snowflake(データサーバー)内でミンカブの様々データを生成AIと組合せ活用したいそうです、データドリブン(データに基づいて行動、データを基に意思決定を行う)な未来の実現を目指すそうです。

ドリブン…カタカナ表記だとなんとも間の抜けた単語ですね、実際に聞いてみるとドリブンよりはドライヴンっぽい…ってどうでもいいか。

2025年3月期第2四半期(中間期) 決算短信〔日本基準〕(連結)

短信です、累計なのでここだけ見ると「また赤字やんけ」と見えますが累計です。

半期報告書-第19期(2024/04/01-2025/03/31)

長いっっ!!

えーっと…今期はとりあえず新たな事業のリスクは発生しないし、今あるリスクも据え置き、変化無し…なワケないんですがとにかく変化無し。

メディアは収益多様化に奮闘中だし、ソリューションは太い客を捕まえたので顧客基盤の拡大と併せて新規案件獲得が進展中。

資産減に関してはイベントの前渡しとかで減ったし売掛金が減った事も大きい、固定資産は増えたけど開発投資の増加が原因。

(小さい声で)流動負債は短期借入金の増加により増加しました。
(大きい声で)固定負債は長期借入金の返済により減少しました。

私の目(耳)がおかしいんですね、はい、そうですね。

純資産合計が20億ほど減少してるけど、主な原因は資本金減少と利益剰余金減少…つまり配当ですよ、ね?😄ね?😄

自己資本比率低下。

EBITDAは伸びてるし今後は利益がきちんと出てくる。

キャッシュフローは全方面で支出に偏り。

…という事だと思います。

・・

・・・

黒字だったからバンザイこれで安心だというワケではまったくなく、売上目標の150億に対しての貯金がこれだけでは3Qと4Qは別の会社バリに売り上げなくてはなりませんし、利益もその範囲で得られなければ規模(売上)と経費のバランスは取れないままになるでしょう、所謂「現状維持は衰退」というヤツですね。

どこまでの範囲が現状維持になるのかは規模を拡大させている今まだ見込み知れませんが、自己資本比率は40%弱と高い方だと思うのでEBITDAが10%程度あれば前進していると言えるのではなかろうか。

今は半期で47億2900万円に対して3億2500万円なので6.8%ほど。

厳しい値に見えるかもしれませんが、ミンカブは元々売上27億9000万円に対して8億6100万円で30%以上のEBITDAを叩き出していた会社です、しかもその時の自己資本比率は59.9%、内外からの信用も高く柔軟な経営をされていただろうとすんなり思える数値です。

今はEBITDAは7%弱まで落ち込み、自己資本比率は高いとはいえ38.9%。
売上目標は半分過ぎた今の時点で50億にも到達していないが強気に150億円。

まだ内容は分かりませんが3Qに約束を守ってほぼ2倍みたいな売上を叩き出し、超絶利益を出してくるのか、はたまた今の限界値っぽい30億弱で「予定通り!」とか言い出してしまうのか。

ALIS.toの未来、ひいてはALISコインの未来について考えるという目線でミンカブを見るので、どうしてもミンカブに対して厳しくなってしまいますが、ご容赦くださいまし。

一応運営するメディア一覧には入っていますが、今回もALISについての話はどのPDFにも無かったし、どうするつもりなのかぐらいはどこかで触れてもらいたいですね。

もう会社としては存在しない為、理想としては今回のライブドアブログのテコ入れで合体するのが今の所は理想的、通貨としても知名度としてもタイミングも。

SEOへの影響度の低い人は高額課金で追い出し、良い影響のある人は低額課金で動きがあって味方なら収入を得られるというスタイルで提供する様子なので、ここでALISコインやライブドアコインなどを投入してくれればSBIの下地はあるのでただ進むだけ…となりそうですね、利益が出たら是非動き出してもらいたい。

ではでは。

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