成田プロジェクト単独遅配からの遅配続きのみんなで大家さん、みんな遺憾。

以下みんなで大家さんのNEWSより。

監督官庁による行政指導の公表について
平素より当社事業にご理解を賜り、誠にありがとうございます。
令和7年10月14日、監督官庁より、都市綜研インベストファンド株式会社(以下「営業者」といいます。)ならびにみんなで大家さん販売株式会社(以下「販売代理人」といいます。)に関する行政指導が、「公告」ないしこれに準ずる形で公表されました。

行政指導の趣旨・内容について、営業者および販売代理人は従前より真摯に協議・対応しており、今回についても必要な準備を進めております。

一方、行政指導は本来、事業者の自主的な改善・協力を促す任意の働きかけであり、法的拘束力を伴う処分ではありません。

それにもかかわらず、「公告」やプレスリリース等を通じて広く社会的認知を拡散する手法は、営業者および販売代理人に事実上、従うことを余儀なくさせる状況を生じさせかねず、行政手続法34条(許認可等の権限に関連する行政指導。行政機関は、相手方に当該行政指導に従うことを余儀なくされるようなことをしてはならない旨を規定)との整合性について重大な疑義があるものと考えております。

また、行政指導の段階で名指し公表を先行させる運用は、事業参加者を始め一般の皆様には、強制力を伴った行政処分であるかのような誤解を与え、社会的制裁に近い外形効果をもたらすおそれがあります。

これは必要性・相当性(比例原則)を欠き、当社の社会的信用を不当に害し得るものと考えており、営業者および販売代理人として遺憾の意を表明いたします。

営業者 都市綜研インベストファンド株式会社
代表取締役 栁瀨 健一

販売代理人みんなで大家さん販売株式会社
代表取締役 栁瀨 鳳憲

みんなで大家さんHP - 監督官庁による行政指導の公表についてより

アイツ怪しいよって言われたらそりゃみんな一歩引きますよね、実際に遅配はしているので誤解とか社会的制裁かどうかは分かりませんが、強制力はないにしろ問題があるから開示を求められたワケで、情報を全て丁寧に開示していれば信用を失う事は無いでしょうし、それを「何らかの理由」で公開できないなら社会的信用が不当に害されているのではなく正当な信用力の実態が明らかになっただけのような気がします、それに最も遺憾なのは配当金をもらえなかった出資者、投資家たちのハズです。

ホームページを確認してみると…

確かに…9月末の分配報告が無いようですね。

7月30日、成田空港周辺の土地開発に投資する主力商品「シリーズ成田」で分配金の停止が発生。9月30日には国産バナナ栽培施設やテーマパークを投資対象とする商品でも分配金が止まり、投資家の間に動揺が広がっていた。運営元の資金難から、出資金の解約・返金業務も事実上停止している。

不動産マーケット - 【トラブル】「みんなで大家さん」の解約提案に行政指導、大阪府が8項目の質問状より

「みんなで大家さん」は、不動産特定共同事業法に基づく小口投資商品で、共生バンクのグループ会社である都市綜研インベストファンド(大阪市)が運用主体となっている。全国の投資家約4万人から約2000億円を集めてきたが、約束の配当が3カ月も支払われておらず、運用期限を迎えたファンドの償還についてもめどがたっていない。 

不動産マーケット -【トラブル】「みんなで大家さん」集団訴訟、参加者は1000人超に より

運営元の資金難で出資金の解約が事実上停止、これは…。

GATEWAY NARITA - プロジェクト進捗

写真はすべて①、2025年10月14日の状況はこんな感じ↓

ちなみに2021年3月の状態↓

2022年2月の状態↓

2023年3月の状態↓

2024年3月の状態↓

2025年3月の状態↓

そしてもう一度、2025年10月14日の状態↓

んん~…何も進んでないとは言いませんが…。

投資家約4万人から2000億集めていて、その2000億円のうち1500億円超を占める主力商品のようですからもう少しなんらか進んでも良さそうな雰囲気。

これも完成すれば「1,344,700千円」の賃貸利益があるという事ですが、この状態ではまだ利益は生まれていないハズです。

土地をどこかに貸して地代を得ようにも借り手は上物はまだ無いしインフラも無いここで何かお金に出来るって事もありません、事実、成田国際空港株式会社と借地契約を結んでいるのは共生バンクというまさかのグループ会社で代表もみんなで大家さん販売を設立した栁瀨健一氏。

代表は栁瀨 鳳憲という方のようで写真は出てきませんでした。

で、土地代は自分達で払いつつ、投資をつのりお金を集めるも7%の配当を出しているので預かったお金が働いていない状態だとすると、預かったお金をそのまま配当に充てているという事になります。

流石に他で運用しているのかもしれませんが、そうするとこのスキーム自体が成り立っていないのでやはりおかしいのか。

現在のみんなで大家さん側の言葉で言えば「社会的制裁」を受けたかのような状態では顧客も当然つかないだろうし、投資によるお金で配当を払うというのはかなり厳しい話だし、むしろ解約の方に進みたい方の方が今は多いだろうから進捗にもよりますがもう戻ってこないかもしれないとなると出資者には厳しいお話ですね。

・・

・・・

ウチは物件を買って管理を依頼するタイプの大家業ですが、修繕や管理の様々なシーンで職人さんのお世話になっております。

そんな職人さん達と話をしていると、親方なのか、下請けなのか、業種は何なのかで当然話は変わってきますが「今自分達が苦しい」というよりも、業界全体としての建築はかなり厳しい状況で未来が明るくないと口をそろえます。

コロナでも唐突に業界が落ち込んだのをきっかけに、利益が出にくい税制、残業代の事、材料が高くなっている事、現場を理解しない監督、新しく職人になるやつがいない…etc

建築費もバンバン上がり、土地は古くなる。

新しい建物を建てたいけど建てる職人が不足している。

だから高くなる、坪単価が上がっても儲かるのはハウスメーカー。

職人は手間が多少増えるだけで税金で増えた分は持って行かれる。

これでは続くわけがない。

結局のところこれは投資ですので「建築業界の持続可能性を見込めなかった」から元手より少なくなっただけと見る事もできる話ではありますが

商品説明で「不動産投資の4つのデメリットを解決!」として現金化がしにくいデメリットを【営業者に譲渡することで現金化が可能!】と大々的に謳っているのにそれができないのは話が違いますね。

契約締結後、営業者に契約上の地位の譲渡の申し出が可能ですが、契約上の地位の譲渡が多発した場合は、一時的に行えない可能性があります。 これは契約上の地位の譲渡が多発したことによる、事業継続への影響を防ぐためのものであり、譲渡を希望しないご出資者様が不利益を被らないよう配慮したものです。 地位の譲渡の総数を確認後、事業継続に支障がないと判断した場合に譲渡を再開いたします。 最終的には、物件の売却などを通じて地位の譲渡に対応いたします。

みんなで大家さん - 解約はいつでも可能ですか?より

「解約できません」とは言えません、それこそ大騒ぎになります。
「資金が足りません」とも言えません、さらにパニックになります。

だからこんな難しい言い回しになるのでしょう。

不動産としては小口の100万円を投資するけど、利回りは7%ある。
解約したら100万円は戻ってくるみたいだし…と参加した人たちの中には身銭をかなり切って100万出した人もいるでしょう、やはり「大家」という投資は自身の知識やステージに分相応な規模で行うべきだという事なのでしょう。

大胆さは一切不要、タイミングが合わないなら追いかけない、0.1%でも利回りを高める為に調べに調べに調べ抜く、手残りは最大限、最終判断は堅実寄りで。

ではでは。

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