イラストレーターは触り始めると止まらないんですよね~、ああ、楽しい。
今回必要になったのはコンベックスのアイコン。
思ったよりも複雑ではなかったのですぐに出来ました、ゴム部分の面を取っていないのでそりゃそうだろって感じではありますが、鋭角の方がなんかアイコンとしては良いですよね?ね!?(圧
中心のラベル部分を100%とすると、フチは105%、衝撃防止の盛り上がり枠は130%、突起終わりは135%、本体の枠部分が150%で最終緩衝部分が155%。
もうこれでほぼ完成です。
フロントのロック部分は「ハイ」型なら不要でしたがロックがあった方が一般的だし雰囲気が出るので付けました。
外周ゴムのデザインはパっと見シンプルですが、落下の衝撃吸収をよく考えた素晴らしい作りになっています、再現するとめんど…いやシンプルな方がアイコンとして仕上がりは良いですからね、はい。
コンベックス自体を立たせる事が出来るように角は特に強力に作られています、角丸に丸を追加しただけではなく、角部分が少し引っ込んでるんです。
金属テープの重心、ベロ部分の金具、ゴムの量から上向きでもギリギリ立つようになっています、本当にこの小さな道具の中に色々な考えが盛り込まれていますね。
ガード部分も適当に角丸で長方形作って複製して45度回転して結合、必要なら一点を伸ばしてから角を取れば自然に。
グレーアイコン完成。
フレーム黄色バージョン、「コンベックス」と検索して思うのは「と言えば」はタジマなんですねぇ。
例えば今回話を聞いたある工務店の棟梁が
「尺目でテープは頑丈なもの、重さ、取り回しの良さ、持ちやすさ」
を基準に様々なメーカーを利用して辿りついたのが「G7L2550S」という製品。
「このスケール(コンベックスの事)は1現場しっかり壊れないで持ってくれる」
なんと1つの現場持てば十分なんだそう、テープの金具位置やテープ自体のロットによる目盛りの微差、芯バネの伸びなどから
鉛筆で墨するので目盛りの参照位置は重要、伸びたり歪んでいると本当に必要な墨を打てなくなるし、信用出来ない、複数の業者が関係する一つの現場で自分の仕事に抜けがあるのは問題外。
との事、それは差し金などでも同じ事が言えるそうです。
しかしそうしたこだわりを持つ大工さんは減っており、尺貫法で脳内変換出来る人の減少により、尺目コンベックスがどんどん廃番になり、今回このG7L2550Sも廃番になるそうで、また新たな1現場持つ道具を探さなければならないと今ある在庫を工具店にかき集めてもらい、7個は確保したそうです。
7個、7現場です。
宮大工は凄い!他に変えられない技術!とか囃し立てるワリにはその専門性の高い道具はどんどん無くなっていきます、誰にでも同じような事の出来る電動工具レベルの誤差では正しく作れないのです、その精度で作る事が出来る道具職人もいないので遺らない、技術は失われていく。
AIがその技術を模倣し…という話もありますが精度が1/1000未満になるのはまだ先の話でしょう、技術が残ってもある意味で同等以上と言えるモノが作れればそもそもその精度も必要ないと判断されるでしょうから記録されたとしてもそれが遺ったとは言えないかもしれません。
接ぎ合わせの積み木のようにインパクトドライバーがあればアパートは建ちます。
一つの場所にユニットで組み合わせて積み上げれば一軒家です。
政府は今100年、200年住宅構想、長期優良住宅の普及を打ち出しています。
手を入れれば地震があっても津波があっても大丈夫、高気密高断熱でエコ。
その仕組みがクラッシュビルドのルーティンに本当の意味で組み込まれたとしても、技術が修繕にのみ充てられるような事には恐らくならないでしょう。
作り手も慈善事業ではないので遺すには遺すなりの利益、メリットが必要。
そこで採算は合わないが、客寄せとしての面やそれを保有する事で結果1つの商品を作るよりも利益があるのであれば作り続ける、しかし…そうではないんでしょうね。
棟梁は笑っていましたが、なんとも残念で対策の乏しい厳しいお話でした。
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日本もそろそろ新商品を出すにしても「時期だから」「そのための費用だから」とポンポン出すのではなく、諸外国のようにロングセラーを大切にして…とはならないか🤣
みんな限定品とか新商品大好きですもんね~😂
あ、ついでに海外のコンベックスも作ろうか、アッチはさらに簡単そうだし。
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