FRBは、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)もしくは
連邦準備銀行(Federal Reserve Banks)の略称.
日本でいうと日銀と同じ感じで、
アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関(Boardの方)の呼称です。
連邦公開市場委員会 (Federal Open Market Committee, FOMC)という金融政策を決める会合を年8回行います(臨時でも追加で行う)、FOMCは金融政策決定機関の名前であり、会合の名前でもあります。
平たく言うとこんな感じ。
通貨(ドル)が市場に出回る量を制御出来る制度
で、もとは連邦準備制度(Federal Reserve System,FRS)という
1913年に制定(連邦準備法)されたアメリカの制度。
連邦準備制度 – (federalreserve.gov)
ここまででもう
- Federal Reserve Board
- Federal Reserve Banks
- Federal Reserve System
- Federal Open Market Committee
4つの似たような英語の略称出てきました、しかも内二つは完全に同じです。
分かりづらい…。
しかしアメリカは独立宣言後(1776年7月4日に)長いコト中央銀行制度では無かったのに、
なぜ急にその制度を導入したのでしょうか?
Panic of 1907
日本では1907年恐慌と呼ばれる金融恐慌で、金融資本家がそのきっかけを作り、資本家たちによって終息していく、結果から見ると半ばマッチポンプ的に起こされた恐慌によって、中央銀行制度は成立されました。
JPモルガンによってドル(全米の資金)がドイツに投下され、ドルが不足した所にメジャー企業の大型買収(誰でも良かった)が起き、ドルは不足しているので当然失敗、不信から取り付け騒ぎが起き、地銀は都銀に、都銀はニューヨーク銀行に預金回収を図るが当然不足した中では対処出来ず制限が掛かる、多くの銀行が倒産し、ニューヨーク証券取引所(NYSE)での株価は前日比50%になり、その波は米全土に広がり300万人超の失業者を出しました。
結果的に現金不足を証券でごまかす現状の制度(金本位制)の脆弱性を示しましたが、事態を起こし収束させたのは
【モルガン財閥の創始者、JPモルガン】
【ジョン・ロックフェラー】
【クーン・ローブ商会(後のリーマンブラザーズ)】
などの金融資本家(個人銀行)、大物ばかり。
終息方法はざっくりモルガンが銀行の頭取を集め、必要なタイミングで必要なだけ資金プールを作る為にかき集め、メディア嫌いではあったが「皆がカネを銀行に預けたままにしてくれれば丸く収まるんだよ」と話した。
もうこれだけで映画みたい、気になる方はWikiに詳しく載ってますのでどうぞ。
1907年恐慌 – Wikipedia
いくら裕福とはいえ、個人の力で国家の傾きを抑えられる事実は人々を震撼させたわけです。
FRBって民間企業なの?
正確には民間企業ではありません、連邦準備制度理事会は政府機関で、連邦準備銀行は株式を発行する法人ですが、個人はこの株を所有出来ません、というか政府もこの株を所有していません。
所有しているのは各州にある連邦準備銀行が管轄している金融機関で、彼らは株式の所有が義務付けられており、かつ手放すことはできないという。
しかもこの義務付けられた株をいくら持っていても発言権は無いという、すごい決まり。
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という訳でFRBでした。
コロナ禍無制限QEで限界突破しているだとか、金融危機待ったなしみたいな話もあるFRBですが、
ここで実施される金融政策はアメリカのみならず世界の経済を大きく動かしています。
FRBの動向にも注目してみると面白いかもしれません。
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