【インボイス制度】無い袖振れぬなら、〇してしまえ小規模個人事業主…?

さて、もうインボイスの話が出て結構経ちますが
法の施行も1年を切ると色々と動きが出てきましたね。

思い返しついでにざっくり確認しておきましょう。

インボイス制度とは

消費税の仕入税額控除方式の一つ、課税事業者が発行する請求書など税率・税額を明記する用紙(インボイス)に記載された税額のみを控除することができる制度の事。
2022年1月時点で消費税制度国=日本のみ、売上税制度=OECD加盟国全部(アメリカ以外)に導入されています。(アメリカは国外取引のみ、国際規格使用)

インボイス制度 – Wikipedia

はい、なんのこっちゃという感じですね。
ざっくり依頼する側の感情をかみ砕くと…

免税事業者に仕事を依頼しても消費税分の控除(仕入税額控除)出来ないから課税事業者の方がいいや。

こんな感じ。

納税額から依頼したモノの控除、つまり仕入や経費として売上から消費税を差し引くことが認められない、つまり納税額が課税事業者と比べ増えるので自然と免税事業者(小規模事業者)に依頼するのが減る。

さらに冷静に考えればイっちゃってる話だが

アンタ(免税)に頼むと消費税を余分に払わないといけないから値引きしなさい

というコトにもなるかもしれない、取引をやめればいいのにこういうコトを言う人は確実にいます。保身や手間からなのに「あなたの為を思って言ってる」勢ですね。

多分「こう」なるでしょう。
この辺がインボイス制度がヤバいと言われる所以ですが、
ヤバいのは何も制度だけとは限らないというコトですね。

課税売上1000万以下の規模で受注していた人は免税事業者、報酬や販管費の相殺により上手に運用されていた方…というかそこが狙い撃ちされたものだという説が有力です。(私調べ

例えば5億のマンションを持つ方がいたとします、利回りは約8%。
1階がテナントで店舗70万円/月、住居部分が270万で年間4080万の売上があったとしても、実は課税売上高は店舗の分840万円のみだったりします。

この5億のテナント付きマンションを所有している方は他の条件にもよりますが、免税事業者で良い場合もあるワケです。

こうしたことからインボイス制度の成り手(免税事業者)の感情をかみ砕くと

本件のターゲット:節税対応か、他にもっと取れるトコあるだろ!

とばっちりの真っ当な小規模事業者:価格を下げて対応するか仕事が減らないように課税事業者になるか、でもそうすると消費税が〇〇万…。

という。

とばっちりを受ける個人事業主はたまったもんじゃありません。
せっかく経費の幅も広がって金融機関にも強い法人成りを控えて個人事業主で上手くやりくりしていたのに、令和5年10月1日からだんだんと真綿で首を締めるように仕事が減っていくなんて言われたら…課税事業者になっておくかという方向に持っていきたいのでしょう。

個人事業主は

年間売上高(課税売上高)が1,000万円以下の場合、免税事業者です。
法人のように2年後に納税する義務は発生しません。

ちなみにさっきから独り言だし、これも独り言ですが

法人は2年間の消費税免税期間があります。
節税対策の商品も高額で豊富です、小共済や倒防共とかがそうですね。

さらに法人は何社建てても問題はありません。

つまり新設した法人の消費税免税措置は法人の数だけ使えます。

法人に係る税の軽減を使え、交際費、旅費規程も会社の数だけ使える上、退職金も会社の数だけ控除出来ます、さらに決算期をずらせば利益を分散することも出来ます。

メインの法人はずっと簡易もしくは本則課税。
インボイスが必要な事業者にのみこちらで売上を立てれば最低限の支出で済みます。

2社目以降は免税措置が切れたらなるべく解体する会社に損を出させ、会社清算時に丁度プラスになるように退職金で個人の所得に落とせばOK。

錬・金・術

ですが、まぁ

ブランド名は同じで会社の名前が変わっても良いとか、さほど気にならない業態とかならば問題は無いように思いますが、法人の名称が頻繁に変わるってのも怪しいですし、取引相手の協力も必要ですし、手間もあります。

知り合いが会計士やっていてワリと協力的とか環境も必要かもしれませんね。

不動産業であれば会社の名前変わってもそんなに違和感はありませんが、収益の基になる不動産を移すのはかなり費用がかかるので現実的ではありません。

屋台村(大手)以外のキッチンカーや、クラウドワークスなどで仕事を受けるフリーランスのデザイナーやプログラマーなどは特に影響が強いかもしれませんね。

シャッター街で頑張っていた小規模な文具屋とか書店、服屋さんもこれを機に辞めてしまうかもしれませんので、本気シャッター街待ったなし。

何に影響が出るかも分からないで制定されていく仕組みは気分が良くないですね。
もしも小規模事業者用の抜け道を同時に設定していたのなら推せますが、ただでさえ税額の高い日本でさらに絞ってどうするんだ…雑巾だって絞りすぎたら水吸いにくいだろうに。

ねえ、外に行かれたらゼロになっちゃうんだよ?
日本を残したいのか、これからの日本国民を国外に追いやって自分たちの老後はどうするつもりなんだろうか、誰に面倒みてもらうのかな?外国人?お金で解決?

https://ecodb.net/ranking/corporation_tax.html

世界を日本に無理矢理呼ばないでもいい。

でも、憧れるような、居心地が良いような、平和で住みやすい国である必要はある。

繰り返すが呼び込むワケではない。

あなたが大家なら「騒音迷惑確定で部屋ズタボロで修繕費を払わない住民」を新規で入れたいだろうか、選べるなら「綺麗に部屋を使って問題を起こさない静かな住民」が良いし、もっと言えば「いつでもこちらの都合で追い出せる権利」も同時にカードとしては欲しいハズだ、引く手数多なら選べる。

そう、ただそれだけの事。

ではでは。

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