散歩中に見かけたアケビの実から見る、自然の理と進化の美しさ。

不安定な天気の中水滴が落ちて上を見てみると、アケビの実が。

誰かが管理しているワケでも無いのに実が生ってるってなぜだか感動します。
割れていないのでまだ熟してはいませんが、肥料や水を与えられることなく環境で育っているんだなぁとしみじみ。

今はたいした違和感もなかった光景ですが、子どもの頃はよく思ったものです。

「なんで果物って甘いんだろう?人間の為に育ってるの?」

種邪魔だな~とか、皮剥くの面倒だよな~とか考えながら、同時に酸っぱいのも辛いのもそうだけどなんでこんな美味しいものが自然に生るのか不思議でしょうがなかった。

考えてみれば植物はそもそも移動するコトは出来ません。

つまり自分以外に種を運んでもらわないといけないワケです。

鳥に食べさせて遠い所へ移動するのか
動物に食べさせたり付着したりして近い所へ移動するのか
風に乗せて自由気ままに移動するのか
水に揺られて遠近構わず水辺に移動するのか
ハジけ飛んで移動するのか

移動する方法の中から

食べさせて移動する

に、特化させた方法が果物という事ですね!

より甘く(果糖(ブドウ糖))、酸味も効かせて(クエン酸)、鳥は食べるけど動物に喰わせない為に辛さなんて効かせて(カプサイシン)みたり本当に凄い。

遺伝情報を次世代につなげる為の、甘さや辛さは生存戦略ですが、次世代に繋げたかどうかも分からない中なるべくしてなった進化。

奇跡すぎる…。

そりゃ甘ければ甘いほど動物にとっては魅力的、食べてくれる動物が増える程生息範囲は拡がるのは分かる、それを考えないでやっているってのがまた素敵。

アケビはつる性の植物ですが、相当に幹は太いので実が生るまでになる為には年単位で時間がかかるでしょう、ごくわずかな変化の為に永い時間をかける。

その途中を見ているんだと思うとこう…くるモノがありますね。

まぁ、自分に出せる最高速度でまったりいきますかね。

ではでは。

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